訪問前に安全確認をしているヘルパーのイラスト

令和8年5月に発生した事件を受け、厚生労働省は同年6月3日付で「介護支援専門員等の在宅介護従事者の安全確保の徹底について」(介護保険最新情報Vol.1508)を発出しました。ケアマネジャーをはじめ、訪問系の介護従事者全般を対象に、安全確保に向けた対応を呼びかける内容です。

厚生労働省通知の概要

通知では、事業所に対して体制整備を求めると同時に、現場で働く従事者一人ひとりが安全意識を持って働くことの重要性を呼びかけています。主なポイントは以下のとおりです。

  • 訪問前の安全確認と危険を感じた際の迅速な報告・相談
  • 事業所による相談しやすい報告体制の整備
  • 研修を通じた安全意識の周知徹底
  • 行政・警察など関係機関との連携確認
💡※本記事は厚生労働省通知(Vol.1508)の内容をもとに作成しています。通知の全文や最新情報は、記事末尾の参考資料をご確認ください。

シエロからの補足|訪問前にできる安全対策

ここからは、厚生労働省通知を踏まえ、訪問の現場で実践できる安全対策のポイントを紹介します。

  • 利用者・同居家族の状況を事前に把握しておく(前回訪問時の様子・変化の有無・家族構成)
  • 初回訪問や状況が不明な利用者宅へは、可能な限り二人体制で訪問する
  • 訪問前に事業所へ出発を連絡し、終了後も必ず報告する習慣をつける
  • 不安・危険を感じた場合はその場で訪問を中止し、すぐに事業所へ連絡する
  • スマートフォンを常に携帯し、管理者・警察(110番)の連絡先を登録しておく
  • 訪問先での不必要な待機や、一人での不審な場所への立ち入りは避ける
管理者に相談している訪問スタッフのイラスト

事業所に確認・相談しておきたいこと

安全を守るためには、個人の心がけだけでなく、事業所のサポートが欠かせません。以下の点を事前に確認しておきましょう。

  • 危険を感じたときに報告・相談できる窓口と手順を把握しておく
  • 安全確保に関する研修が定期的に行われているか確認し、積極的に参加する
  • ヒヤリハットや気になる出来事は小さなことでも記録・報告する
  • 担当変更や訪問中止を申し出られる雰囲気・ルートを事前に確認しておく
  • 緊急時の連絡先(地域包括支援センター・行政・警察)を事業所とともに把握しておく

もしものときにすべきこと

訪問中にトラブルや危険を感じたら、まず現場から離れてください。安全な場所に移動してから、事業所・必要に応じて警察に連絡することが最優先です。落ち着いたら、以下を記録に残しましょう。

  • 発生日時・場所・状況の詳細(何が起きたか、どう判断して行動したか)
  • とった行動の経緯(その場を離れた時刻・連絡した相手と内容)
  • 事業所管理者・関係機関への報告内容と時刻
  • 今後の対応についての話し合い内容
💡訪問先で不安・危険を感じたら、一人で抱え込まず必ず事業所に報告・相談してください。あなた自身の安全が何より大切です。

📎 参考資料・リンク